ホーム小宮山建の主張+10000人達成

 

 

+10000人達成の力で
新たな課題に取り組もう

 プラス10000人の大運動は、3月27日に、満席で八丈島に到着した第2便(823便)でついに目標を達成した。一時の厳しい情勢をこの間一気に覆して、ついに全島民の悲願が実を結んだ。八丈町民の努力と、島内外のすべての協力者のおかげだ。この間、この運動に示された八丈町の住民パワーは本当にすばらしい。私たちは、この貴重な経験とその成果を新たな町の発展につなげていかなければならない。

 さて、このプラス10000人の条件達成によって、当然のことながら、今回の航空運賃値下げは、約束通り継続されなければならない。しかし、これまでのところ、この目標を達成しても、値下げした料金をいつまで続けるか の約束はまだ交わされているわけではない。したがって、八丈町がまず最初にやるべきことは、直ちに全日空との交渉に臨み、低料金での運行を長期にわたって継続する保障を求めることだ。

 さらに、全日空に要求すべき項目として、大島経由便の利便性回復が大きく横たわっている。八丈町議会は、昨年12月に決議を行った5項目要求の中で、経由便の利便性回復を求めた。そして12名の議員が全日空の本社を訪れて交渉した 。その際は、全日空側から、前向きに取り組む旨の姿勢が示されたはずだった。しかし、それにもかかわらず、その後一向に事態は進展せず、利用者は依然として著しい不便を強いられていることは大変遺憾である。したがって、 私たちはこの問題の解決にも全力を上げなくてはならない。

 さらに重要なのは、4月以降もまた、これまで以上の旅客増に取り組んでいくことだ。この半年間の努力を、決して一過性のものにしてはならない。とりわけ大切なのは、この島を訪れる人に本当に 喜んでいただける 島をつくることだ。それには島の観光資源をもっと豊かにしていくことが必要だ。島の自然、産業、文化を観光につなげていく努力が今後の最大の課題である。この半年間は、とにかく旅客増に即効性のある取り組みに 集中してきた 。だが、これからは来てくれた客にまた来たいと思ってもらえる島づくりが問われている。住民が一丸となって進めてきたこのすばらしい運動の経験は、必ずその新たな課題にも結果を出せるものと確信している。

2006年3月27日 (小宮山たけし記)

 

 

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