子供を伸ばす小中高連携の教育
末吉中学校がとうとう廃校されてしまいました。少子化による学校統合の流れはこれからも強まってくるものと思われます。でも、今は自治体ごとに教育の仕組みも自由に変えていくことの出来る時代です。これまでのやり方にとらわれない、八丈島に合ったシステムを作っていくことが可能なのです。八丈島全島を一つのキャンパスと考え必要に応じて校舎を使用できるようにすべきです。各小学校間、中学校間の横の連携、そして小中高の縦の連携を強めることができれば、 適正規模の生徒数を確保し、子供たちの生きる力を伸ばして確かな学力を保障できる教育につながります。
乳幼児・学童保育の充実
八丈町にとって少子高齢化は重大な問題です。若い人たちの定住を促進し、人口の増加を実現するためにも、子供を育てやすい環境整備は大切なことです。子供たちの養育責任をお母さんだけにまかせるのでなく、社会的な子育て支援体制を作っていかなくてはなりません。地域に密接した機関として、乳幼児保育(0歳児保育)、学童保育を充実させていくことはそのための最低条件です。
生涯学習の推進
文化・スポーツ活動の支援、施設・環境の整備
八丈町でも各種の講演会、講習会が日常的に開かれています。すさまじい勢いで変化する21世紀の国際化、情報化社会で、新たな知識、技術を求める住民ニーズはこれからますます強まっていかざるを得ません。そのための拠点としての図書館建設は重要です。民俗資料館や公民館等も整備しなくてはなりません。また、健康志向の高まり、スポーツ活動の活発化の中で、学校の施設を積極的に開放するだけでなく、新たなスポーツ施設も求められています。さらにこうした文化・スポーツ活動の担い手としてリーダー養成をするとともに、ボランティア活動の支援を推し進めなくてはなりません。
黄八丈、八丈太鼓等、伝統文化の発展
八丈太鼓は世界から注目を浴びています。世界的規模の太鼓の競演を八丈島で行い、文化の島八丈をアピールすべきです。さらに、黄八丈の生産を担う後継者を育成するとともに、流通の改善によって販路を拡大し、八丈島の重要産業として黄八丈をもり立てていかなくてはなりません。八丈島の伝統文化を大切にしながら、新しい文化を築いていくことが、島に生きる私たちの心を豊かにしてくれるでしょう。
2002年8月12日 (小宮山たけし記)
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