ホーム小宮山建の主張あたらしい町の形を提案します人にやさしい町

 

 

 

おとしよりの尊厳を重んじ、

家族のぬくもりを大切にする介護

高齢化率が全国平均を上回る八丈町にとって、高齢者福祉の充実は最重要課題です。採算性が要求される介護保険制度が始まっても、能率、効率を優先するのでなく、高齢者が社会の大切な一員として重んじられる、ぬくもりのあるサービスを保障しなくてはなりません。そのために、老人ホームによる施設サービスだけでなく、グループホームや在宅介護サービスなど、家族や地域により密着したサービスの実現へ向けて、長期計画を今すぐに立てていく必要があります。

 

障害者の生活保障と社会参加

障害を持っていることで、生まれ育ったこの島を離れ、島外の施設に行かなくてはならない時代は早く終わらせなくてはなりません。住民ボランティアに支えられて発展している通所施設への支援はより積極的に進めていく必要があります。そして障害を持っていても不自由なく生活し、社会に参加していける町づくりのために、公共施設を障害者の立場に立って設計していくとともに、住民意識の向上によって心のバリアフリー化を実現しなくてはなりません。

 

予防医療、患者本位の医療

町立病院の改築、保健福祉センターの新設で町の医療・保健体制は向上しています。しかし、いざというときに頼れる医療は未だに確立できていないことを、住民の多くが感じています。とくに高齢者にとって医療への不安を解消していくことが切実な要求になっています。各科医師等の確保、医療設備、医療技術の向上をはかるとともに、在宅診療態勢をも強化して、患者本位の質の高い医療を実現しなくてはなりません。併せて町の温泉施設のタラソテラピーへの利用を図るなど、予防医療にも力を入れていくべきです。

 

定住外国人の地位向上、相互理解の促進

八丈町に定住する外国人はますます増加し、国際結婚の事例も珍しくなくなってきました。今や彼(彼女)らは地域産業の担い手として重要な地位を占めつつあります。しかし、そこには言葉の違い、文化の違いを超えて、お互いを理解し合う努力が必要なことは言うまでもありません。お互いの文化を尊重しながら協力していくことができれば、地域の発展のみならず、国際理解と世界平和の実現にも貢献するはずです。そのために、定住外国人の地方自治へ の参政権など、法的地位の向上にも前向きに取り組む必要があります。

 

2002年8月14日 (小宮山たけし記)

 

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