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伊豆諸島地域における

ブロードバンドサービスについて

都議会自民党の調査結果


11月19日の夜、川島忠一都議から電話をいただいた。ブロードバンドに関して、かねてから調査をお願いしていた件で、ようやく結果が出たとの知らせである。

川島都議の働きかけで実現した都議会自民党の調査によると、現在本土と八丈島を結んでいる光ファイバーは、すでに島のブロードバンド化に充分な容量をもっているという!

 しかも、島内に光ファイバー網を作るための国庫補助の道もあるらしい。だから、今日本全国で急速に普及してきているADSLの通信網よりはるかに速い、光ファイバーでの「超高速大容量通信回線」を、この八丈島に一挙に整備できる展望が広がったといえる。

以下は、そのレポートである。


 

1 現  状

(1)通信基盤

・大島、三宅島及び八丈島の大離島については、海底光ファイバで結ばれている。

・その他の島については、マイクロ無線による中継で結ばれている。

・島内は、電話線によって結ばれている。

 

(2)インターネットサービス

・ダイヤルアップ(56kbps)による電話回線を利用した通信ができる。

・また、希望者については、ISDN(64kbps)による通信が可能である。

・料金体系は、時間と距離に応じた従量制である。

 

(3)課題

・高速・大容量化が本土並みに進んでいない。

ADSL(8〜12Mbps)、光ファイバ(100Mbps)等のブロードバンドサー ビスは電気通信事業者の採算性に合わせてサービスが提供されるため、島しょ地域は普及が進んでいない。

・通信料金が高い。

本土地域ではフレッツ等、定額制の料金プランがあるのに対し、伊豆諸島地域では従量制の料金プランのみであり、本土地域と島しょ地域とで料金格差が生じている(ISDNについて、一定の需要が見込まれれば、定額制の料金体系が可能であるとNTTでは考えている)。

 

2 対応策と問題点

(1)ADSLによるサービスの提供

・既存の電話回線を利用できるため、全島同一のサービスが可能である。

・ただし、サービスの水準は、光ファイバに比べて劣る。

・中小離島においては、マイクロ無線の設備増強のための投資と一定の維持管理経費が必要。

 

(2)光ファイバによるサービスの提供

・大島、三宅島及び八丈島の大離島については、島内基盤が整備されれば一挙に最先端の光ファイバによるサービス提供が可能である(現海底敷設線に容量有。ただし、一定の維持管理経費が必要)。

・光ファイバの島内基盤整備については、国庫補助事業あり(地域イントラネット基盤施設整備事業、地域情報交流基盤整備モデル事業)。

・その他の島には、新たな海底光ファイバの敷設が必要(現状での国庫補助制度なし)。このため、島間における情報インフラ格差が生じる恐れ大。

 

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