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たけしの議会レポート(1)

 

変えるぞ、変わるぞ、町議会

2002年10月29日(火)午前9時から12時まで、町議選後初めての八丈町議会(臨時会)が町役場大会議室で開かれ、私もいく分緊張しながら初舞台に臨みました。

 

◆初議会の経過

29日は、議長選、副議長選を手始めに、常任委員会、特別委員会、その他の委員会等の人事が最重要の案件で、ほかに、先の台風で生じた被害対策のための補正予算の審議等がありました。そのため、質疑応答はほとんどなく、傍聴者にとっては見どころ、聞きどころは少なかったかも知れません。

この日に決まった正副議長、各委員会の構成等については2002年八丈町議会の構成のページをご覧下さい。(選挙結果はこのページの最下段に掲載してあります)

協議の結果、私は経済企業委員会、空港・港湾・都市計画道路・都道促進特別委員会に所属し、また総合開発審議会委員、修景美化審議会委員、議会だより編集委員にも就任しました。

 

◆正副議長候補の意見表明

ところで、私たち新人議員数名によって、正副議長選の前に各候補者による意見表明を要望して認めていただいたことは画期的だったと思います。また、それに関連して議員の自己紹介を提案したところ、これも実現できたので、今回は議会が大きく変わりつつあることを印象づけることが出来ました。候補者の方々が、私たちの要望を積極的に受け入れてくれたことに感謝致します。

各候補は全員協議会で立候補に当たっての意見を表明しました。各候補はそれぞれに、八丈町の発展のために必要な施策についての所見を明らかにし、さらに議会の任務が重要であることを強調しました。その上で議長に立候補した山下淨文議員は、執行部と議会が車の両輪として一体となって町政を進めたい、と述べました。それに対し、同じく議長候補の長戸路義郎議員は、予算編成等にも議会が主体的に関わり、常に行政のチェック役を果たすべき議会の権能を強化する、との基本姿勢を表明しました。その後行われた選挙で長戸路議員が当選して新議長に就任しましたが、その後の副議長選においては、伊勢崎和鶴右衛(かずえ)議員が山下淨文議員と同じ立場からの意見表明を行ったのに対し、沖山宗春議員は、長戸路新議長の議会運営方針に沿って、議長を補佐していく任務を果たす、と述べました。


◆チェック機能を重視する議会へ

この意見表明で述べられた各候補の立場からも明らかなように、正副議長選ではともに、執行部と議会が一体化して町政を進めようとするのか、それとも執行部とは一線を画し、これをチェックする議会をめざすのかが問われました。

結果は、私も与(くみ)した後者の考え方をとる候補が正副議長選をともに制し、議長に長戸路義郎議員、副議長に沖山宗春議員が選出されました。
それだけでなく、二つの常任委員会についても、総務文教委員長に奥山博文議員、経済企業委員長に山口英治議員と、同じ考え方に立っていると見られる議員が委員長の席を獲得しました。このことに象徴されるように、チェック機能を重視する考え方がこの議会の主導権をにぎったと言えるでしょう。

また、沖山道議員が議会運営委員会の委員長に就任しました。今回の町議選で、八丈町では初めて二人の女性町議が誕生したわけですが、道議員の委員長就任も、八丈町議会において確実に女性の力が拡大していることを象徴しています。

 

◆開かれた議会へ新議員も存在感

なお、本会議が午前中に終了し、午後は全員協議会が開かれましたが、その場で、私はブロードバンド(高速大容量通信)の推進に町議会全体で取り組むよう協力を求め、同意してもらいました。さらに、私は議会便りの編集委員に就任したのですが、議会のホームページを開設することについても、事務局や議員の皆さんと確認しました。
正副議長候補者の意見表明を、公開の場で実現したこともあって、町議会は住民に開かれた議会へと大きく変化し始めました。そして、その変化に私たち新人議員が大きく寄与したことも事実です。

今回の議会の動きを私の目で整理すれば、
1.行政をチェックする機能を重視する議会となった。
2.住民に開かれた議会へと変化し始めた。
3.その中で、新人議員の存在が大きな役割を担っている。

というところです。

 


 

正副議長ともに全議員による選挙によって選出されましたが、その結果は以下の通りです。

議長選


副議長選

長戸路義郎     9票
山下  淨文     6票
無効票        1票

沖山 宗春      9票
伊勢崎和鶴右衛   7票

 

 

 

 

 


以下は初議会のスナップ  

 

初議会では最長老議員が臨時議長を務める。今回は菊池陽之助議員が職務を果たした。

 

議長に立候補した山下淨文議員(左)と長戸路義郎議員(右)が全員協議会でそれぞれ意見表明。

 

議長候補の意見表明を拝聴。ところでこの二番の席が私の指定席になった。

 

傍聴者のみなさん。ちなみに一番手前は前議員の菊池睦男氏である。今回惜敗したが再起を期待したい。

 

意見表明の後本会議を再開して投票。議席順に投票するので私は2番目。

 

二人の女性議員が立会人として開票。長戸路議員の当選が決まった。

 

陽之助臨時議長と交替して議長席に着き、就任の挨拶を述べる長戸路新議長。

 

新議長のもとで次は副議長選。立候補した伊勢崎和鶴右衛議員(左)と沖山宗春議員(右)も意見表明。宗春議員が当選した。

 

2002年10月30日 (小宮山たけし記)

 

 

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