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議員定数を14に削減

第2回定例議会(200 6年6月8日) 

 議員定数の削減が今日の定例議会で決まった。沖山道議員の提案によって上程されたこの議案は反対者が1名だけで成立した。これで、この秋の町議選はこれまでより2名減り、14議席をめぐる闘いになる。

 今日は傍聴席もひさびさにいっぱいだった。定数問題に対する関心の高さなのだろうか。その中で、道議員の提案に対する菊池睦男議員からの質問があった。そのあと睦男議員が反対討論を行い、続いて私が賛成討論に立った。

 人口減少の中で、議員数も適正な規模へと変更せざるを得ない。確かに住民の声を反映するには議員数は多い方がいい。しかし、住民にとって自らの政治に参加する最大の機会は選挙だ。実効性のある選挙を住民に保障することこそ民主主義の基本だ。

 私はそういう趣旨の討論を行い、その後採決に写った。今日出席していた14名の議員のうち議長を除く12名が賛成した。反対は共産党の菊池睦男議員だけだった。

 このほか、今日の議会では8人の議員が一般質問を行った。そのうちの4名が計画が白紙にもどった管理型最終処分場について訊ねた。私を含む3人が、施設の構造や機能も新たな発想で計画を立て直すよう求めた。

 これに対し、町長や住民課長は用地以外は変更しない姿勢に終始した。それが島しょ8町村の合意だとし、あくまでもそれを変える考えがないというのだ。最初の計画から5年以上経過した今、時代は大きく変化している。それを無視しては、今後も事態を打開するの道筋は見えてこない。

 なお、今日の議会の冒頭で、町長はマン島視察について説明した。このレースを住民が一丸となって支えていることなどが語られた。島のインフラも、このレースによって整備されていると述べた。しかし、視察した上で、八丈町がどう取り組むかは語られなかった。私は質問する機会があれば、その点を最も聞きたかった。だが、残念ながら、今日の議会ではその機会はなかった。
日本人死者の事故死についての感想も是非とも聞いてみたかった。
 


                

私の一般質問要旨

 (1)白紙にもどされた管理型最終処分場の建設計画をどう立て直すのか。

   今回の用地買収の失敗は、住民意識を軽視して事務手続きを進めようとした一部事務組合に重大な責任があり、また、町の現状に即した選択を反映させることができなかった八丈町にも反省点が多い。今後、できるだけ早く計画を練り直し、一刻も早く完成させるためには、八丈町が独自に、この町の処分場として最も理想的な施設の計画を、住民との充分な合意を形成しながら策定し、一部事務組合での決定につなげることが不可欠である。そこで、以下の2点について町の姿勢を伺う。

1.八丈町の現状に即して、建設用地の選定のみならず、施設の機能や構造にも、八丈町の主体的な判断を今後の一部事務組合の決定に反映させる用意はあるか。

2.住民との合意形成をはかりながら町独自の建設計画を立案するための検討機関を設置する必要はないか。


 

(2)八丈島の航路について、その現状と課題を町はどう認識し、今後どのような施策を進めるのか。

すとれちあ丸が廃船となった後、八丈島にはさるびあ丸、かとれあ丸が就航している。しかし、もともと両船共に大島、新島向けの沿海用の船であり、船体の構造、客室設備、貨物積載量など、八丈島の航路としてふさわしいとは言い難い。しかも、両船共に老朽化が進み、旅客に快適な船旅を提供できる状況にはほど遠く、観光客の減少の大きな要因になっているとさえ指摘する声もある。

 一方で、この島の港湾施設にも問題が残っている。底土岸壁の整備は進んでいるが、風下の時でもうねりが生じる日もあり、旅客の乗降、貨物の積み卸しが安全に行える、全天候型の港湾設備としてさらに整備を促進する必要があると考える。
 そこで問題の早急な解決のために次の点を伺う。

1.八丈島に最もふさわしい貨客船の建造についての研究開発を促進していくための施策をどう進めるか。

 2.全天候型の安全な港湾施設の整備にどう取り組むか。そのために、今後都や国への働きかけを強める考えはあるか。

 

2006年6月8日 (小宮山たけし記)

 

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