◆
あきる野市管理型最終処分場視察報告報告者 小宮山 建
《日 程》
2003年4月17日《参加者》
《最終処分場 施設概要》
全体面積
3.07ha
開発面積 1.20ha
埋立面積 1.01ha
非開発面積 1.87ha
全体容量 87,000立方メートル
廃棄物処分容量 70,000立方メートル
覆土容量 17,000立方メートル
建設工事期間 平成11年度〜平成12年度
埋立廃棄物の種類 焼却残渣、資源不適残渣
埋立予定期間 平成12年度〜平成24年度
防災調整池容量 1,600立方メートル
《廃棄物処理状況》
・ 中間処理施設を完備し、再資源化可能廃棄物はずべてリサイクルする。
・ 資源化不適不燃物は細かく破砕し、埋立後の安定化効率を高めている
・ 粗大ごみは重機等によって破砕したうえ、分別、減容を徹底している
・ その結果、処分場に持ち込まれる廃棄物は焼却残渣と資源化不適残渣に限られている
・ 処分場に掘った穴に焼却残渣と資源不適残渣を同時に投入し、重機によって混合して覆土することによって、廃棄物の飛散を防ぎ、安定化効率の向上をも図っている
《考察》
・ この処分場に投入される廃棄物は、高度な中間処理によって、焼却灰とわずかな不燃残渣に限られている。
・ この施設をオープン型処分場のモデルとして、今回の視察が計画されたのであるが、これと同水準の処分場を実現するためには、当然、この施設とセットとなっている中間処理施設と同水準の施設が不可欠である。
・ 以前に視察してきた高知県高吾北のクローズド型処分場と香川県小豆島のオープン型処分場は、いずれも高度な中間処理を実現できる施設が設置されていた。
・ 小豆島のオープン型の最終処分場は処理方法に難点が見られたが、それは設置時期が早かったためだけでなく、離島であるために産業廃棄物などの搬出ルートの問題などもあるものと思われる。
・ 物資搬出の条件がもっと厳しい八丈島では、産業廃棄物や建築廃棄物の処理にはより大きな困難を伴うが、だからといって、最終処分場に投入する廃棄物を最小限に圧縮する努力を怠るならば、あきる野市どころか、小豆島の処分場にも遠く及ばない、欠陥だらけの処理施設になる恐れがある。
・ 物資搬出の条件がもっと厳しい八丈島では、産業廃棄物や建築廃棄物の処理にはより大きな困難を伴うが、だからといって、最終処分場に投入する廃棄物を・ 結論として、最終処分場建設計画の前提として、廃棄物の種別と量の現状をしっかり調査した上で、その中間処理の計画を確立すべきことが明確になってきたと言える。
2003年5月6日 (小宮山たけし記)