八丈島のブロードバンド化を早く実現しましょう
ADSL加入者数は早くも200万回線を突破しました。総務省が3月11日に発表した情報によると、この2月末にADSL加入者数は207万6302回線(速報値 )となりました。昨年11月末に100万回線の大台にのってから、たった3ヶ月間で2倍化という急速な増加を実現しているわけです。(*1)2002年3月31日 (小宮山たけし記)
*1
総務省DSL普及状況公開ページ
*2
毎日新聞 2001−08−03
ADSLに関する諸データ
(1)ADSLの長所
1.高速通信
アナログやISDNの数十倍〜125倍の速さ。今まで1時間かかっていた大きなサイ ズのファイルも数十秒ですばやく快適にダウンロードできる。
ストリーミングでもVHSと同等の画質、FMラジオと同等の音質が確保できる。
2.常時接続
アクセスポイントの混雑から開放される。
メールやニュースをリアルタイムに受信することができる。
3.料金定額制
低料金(現在、NTTなら1.5Mタイプで月2900円。8Mで月3100円)。
インターネット接続のための電話料金は不要。
一日中使い放題でも電話料金を気にする必要がない。
4.電話しながらネット接続
1本の電話回線で、従来の音声通話とインターネットが同時に利用できる。
5.複数のパソコンで同時に利用可能
パソコンを何台つないでも同じ料金で利用でき、家庭内で順番待ちの必要がない。
(2)ADSLの短所
1.サービスエリアが限定
現在、需要の見込める大都市から展開されていて、八丈島などの離島や過疎地は後回しになっている。
またデリケートな通信技術であるため、ISDN回線が近くにあったり、途中に光ファ イバーがひかれていると利用できない。
2.速度に個人差がある
デリケートな通信技術のため、必ずしも最高速度の8Mbpsが保障されない。ISDNやアナログ回線よりも遅くなる場合は、サービスを受けられない。
3.開通まで時間がかかる
申し込んだ後に、サービス可能かをNTTが調査する期間が必要となる。
申し込みが集中しているため開通まで1ヶ月以上待たされることもある。
(3)ADSLにかかる個人負担の概要
(2002年4月現在)
1.プロバイダー接続料
プロバイダーのADSL接続料金は、だいたい2000円前後が一般的。
ちなみにOCNは、1.5Mが1980円、8Mは2280円。
2.ADSL回線使用料
NTTフレッツADSLの場合
1.5Mタイプで月2900円。8Mで月3100円。
(Yahoo!BB だと 両方で3000円くらい)
常時接続として比較すれば、プロバイダーの接続料金もアナログより安く、これまでの電話料にあたるNTTの回線使用料が大幅に安くなる。
しかし、たまにしか接続しない人にとっては割高になるかも知れない。
3.モデム使用料
NTTは月550円のレンタル料。
買い取りでは現在数万円するが、近い将来パソコン内蔵が標準になると思われる。
4.その他
ADSL利用のためだけに電話回線を新設した場合は、その回線料として1650円追加になる。
(4)ADSL施設開設にかかる初期費用
1.基地局設置費用 約1000万円
2.東京−八丈間、光ファイバー増設関連費用 約5億円
(5)ADSL開設を求めていくための課題
1.八丈島内におけるインターネット利用者数、利用状況の実態調査
2.ADSLの利用希望者拡大のための宣伝活動
3.NTT、および行政機関への要請行動