大島経由便は問題あり
全日空への改善要求決議へ
今回の航空運賃値下げに伴って空路の利便性が大きく失われたことが問題化しています。町議会は15日に臨時会を開き、全日空に対して改善を強く求めていくことになりました。
いま、八丈島では航空旅客を増やすための大 運動が繰り広げられています。これは、10月から実施された航空運賃値下げを続ける条件として、旅客を昨年より半年で約1万人増やすことが、全日空によって要求されたからです。
もともと、来島者を増やすことは私たちの大きな課題です。それが、これを実現しないと今回の値下げが取り消されるとあっては、島の命運をかけて全力で取り組まなくてはなりません。
けれども、今回の値下げにともなう条件と路線改訂には大きな問題があることが、次第に明らかになってきました。とくに、大島経由便の新設で失われた利便性は小さくありません。
全日空が7月7日に初めてこの値下げの条件を町議会に示した直後から、私は問題があることを認識し、8月1日の私のブログにそのことを書きました。そして9月議会の一般質問で「理不尽な値下げ条件への毅然とした対応 」を求めました。
しかし町長を初め町当局は問題の大きさを認識できず、また議員の中でも「値下げに感謝する」空気が強くて、私の指摘はあまり浸透しませんでした。
けれども、9月後半に入り、改訂の実施が具体的に見え始めてようやく多くの方々が問題を理解しはじめました。
とりわけ大島経由便によって失われる利便性があまりにも大きいことが次第に明らかになり、それは「+1万人」運動にとって重大であることが現実のもとして理解されてきました。
そこで、議会は9月20日に全日空の幹部を呼んで改善を求めたほか、10月28日には町長が全日空本社に出向いて交渉しています。
さらに、この11月7日にはこの問題で議会全員協議会が開かれ討議した結果、議会決議をもって全日空への改善要求を行うことをすべての出席議員の合意で確認しました。
そこで、私は早速決議文を起案し、翌8日に議会事務局に提出しました。そして、本日(10日)午後、決議文の検討会が、副議長、議会運営委員長、総務文教委員長、経済企業委員長、さらに菊池睦男議員と私が参加して開かれ、私の提出した議案に一部加筆修正して、「輝かしい歴史ある航空路線を守り発展させるための決議 」と題して成文化しました。
議会は、11月15日に臨時会を開催してこの議案を提出して決議し、これを全日空に示して改善を要求していくことになるでしょう。
決議文全文 → こちら
2005年 11月10日 (小宮山たけし記)